風街オデッセイ2021 第二夜に参戦
こんばんは。
意図せずに音楽強化月間になっているここ数週であります。
一週間ほど前に日本武道館でおこなわれた松本隆作詞活動50周年記念イベント
「風街オデッセイ2021」
の第二夜に参戦してきました。
今日は軽く感想など綴ろうと思います。
第一夜のチケットと第二夜のチケットのどちらにするか悩むものですが、出演アーティストの一覧を見て第二夜だなとほぼ即決。
伊藤銀次と杉真理のナイアガラトライアングルのメンバーや小坂忠、吉田美奈子、林立夫など往年のティン・パン・アレー周辺メンバーが集うことが一番の決め手でした。
コンサート当日で印象に残った曲を何曲かご紹介。
正直、一番心打たれたのが1曲目の「A面で恋をして」でした。
鈴木茂が大滝詠一のパートを担当。伊藤銀次と杉真理を加えた風街スペシャルトライアングルメンバーとなりました。
風街ばんどによる迫力あるスペクターサウンドにただただ圧倒され、ウルっときました。
大滝詠一風に言うと「ジンとくる」というやつです。
5、6曲目に登場した稲垣潤一も印象的で、大滝詠一作曲の「バチェラー・ガール」と「恋するカレン」が感動モノでした。
皆さん言われていますが、稲垣潤一ほど大滝作品のカバーが似合う人は居ないかもしれません。
10曲目、林立夫を加えて鈴木茂の「砂の女」が演奏されました。
林立夫の繊細なドラムさばきが印象的で鈴木茂の演奏と相まって圧巻でした。
来月には「BAND WAGON」のアナログ盤が再販されるようでレコードで聴くオリジナルの「砂の女」も楽しみです。
12、13曲目は私的本命の小坂忠が登場。
引き続き林立夫を加え「しらけちまうぜ」と「流星都市」が演奏され、「HORO」の雰囲気が感じられました。
私は "牧師"小坂忠のワーシップソングばかり聴いていたので、それ以前の楽曲を生の歌声で聴けて感無量です。
コンサート直前に大腸ガンの手術をなさったようで、心配していましたが元気な姿を見れて安心しました。
これからも末長い活動をお祈りしています。
22曲目の「綺麗ア・ラ・モード」では「しょこたん」こと中川翔子が登場しました。
現在20代の私にとって、中川翔子と言えば「ポケモンサンデー」のお姉さんでした。笑
こんな場所で生中川翔子の歌声を聴けるとは思ってもいませんでした。
23曲目の「いつか晴れた日に」は山下達郎の楽曲ですがさかいゆうが完璧にカバーしていました。
とてもクオリティの高いカバーで、オリジナルに引けを取らない歌声が魅力的でした。
27、28曲目は吉田美奈子による松田聖子の「瑠璃色の地球」と「ガラスの林檎」が歌われました。
半端ない歌唱力とインパクトで全て持っていかれてしまいました。(きっと会場にいた全員が思ったはず。)
そして、「続はっぴーいいえーんど」の音源と共にはっぴいえんどのジャケット写真がモニターにフラッシュバックされ、鈴木茂、細野晴臣、松本隆が登場しました。
ついに来るぞ…!という演出がたまりません。
曲目は「花いちもんめ」「12月の雨の日」「風をあつめて」の順に披露されました。
曲目を振り返ると曲順こそ違うものの、1985年の再結成と同じセットリストだと言うことに気づきます。
登場時に鈴木茂が言った「はっぴいえんどです」が85年に大滝詠一が言った「はっぴいえんどです」のセリフに重なります。
「花いちもんめ」ではイントロで鈴木茂のファイヤーバードのチューニングが合わないまま始まってしまい歌い出す前に中断。
ライブならではのアクシデントで会場は和やかな雰囲気に包まれました。
「12月の雨の日」はボーカルには鈴木慶一を加えて演奏されました。
ずっとはっぴいえんどに入りたかったと言う鈴木慶一の夢が叶った「もうひとつのはっぴいえんど」誕生の瞬間でありました。
最後の「風をあつめて」では鈴木茂がギターテクニシャン佐野亨から借りたと言うブルーのHofner Ignition Bassを使う貴重なシーンを見ることができました。
吉川忠英のアコースティックギターと細野晴臣の弾き語りも相まって原曲に限りなく近い雰囲気を味わうことができました。
何より3曲連続で完璧なドラムを叩ききった松本隆にも感動です。
5年おきのお祭りである松本隆のコンサート。
今年は1年ずれてのイベント開催となりましたが、4年後はまた聴くことができるでしょうか。
きっとこれから聴くどのコンサートよりも豪華な一夜だったと思います。
もしこれを超えるコンサートがあるとすればもう聴くことができないビートルズの生演奏くらいでしょう。
今回のコンサートのセットリスト・出演アーティスト一覧は風街オデッセイ2021のオフィシャルサイトに掲載されています。
ぜひ併せてご覧ください。