2021.11【今月の一枚】はっぴいえんど 風街ろまん
こんにちは。
これからますます寒くなりそうな中、燃料価格高騰により未だストーブを解禁できていない今日この頃であります。
ここ最近、嬉しいことに音楽的にかなり充実している日々が続いています。
先日の風街オデッセイに参加した流れから関連レコード収集が捗っていますが、散財しすぎでそろそろ自制した方が良さそうです。
2021年11月は"はっぴい"な一枚をご紹介。
はっぴいえんど 風街ろまんです。
言わずと知れた邦楽の名盤中の名盤です。
1stアルバムは「ゆでめん」、この2ndアルバムは「生首」と呼ばれているとか。
・概要
1971年11月20日に発売されたはっぴいえんどの2ndアルバムです。
なんと今月で発売からちょうど50年。
今月の一枚企画で取り上げないわけにはいきませんでした。
今更語る必要はないかもしれませんが念のため…
はっぴいえんどは大滝詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆からなるロックバンドです。
今見ると日本のビートルズとも言うべきスーパーバンドな顔ぶれですが、当時は皆さん駆け出しのミュージシャンでした。
1stアルバム「はっぴいえんど」は実験感の強い荒削りな印象に対し、「風街ろまん」は完成度が非常に高い印象を受けます。
洋楽で言うところのアビイ・ロードのような雰囲気と言いましょうか。
はっぴいえんどのアルバムはどれも雰囲気が違って聴いていて飽きが来ません。
風街ろまんのコンセプトは「1964年東京オリンピック前後の古き良き東京の姿」ということで、見開きジャケットの東京都電のイラストが印象的です。
イラストの場所は実在した霞町停留所付近をモチーフにしているそうです。
描かれている6系統の都電は渋谷〜新橋を結んでいた路線で、当時のルートをウォーキングしてみるのも面白そうです。
・楽曲解説
収録曲
A面
1.抱きしめたい
2.空色のくれよん
3.風をあつめて
4.暗闇坂むささび変化
5.はいからはくち
6.はいから・びゅーちふる
B面
1.夏なんです
2.花いちもんめ
3.あしたてんきになあれ
4.颱風
5.春らんまん
6.愛餓を
イントロのベースリフと裏拍が印象的な「抱きしめたい」から始まり、表題曲とも言うべき「風をあつめて」、シンプルなロック「はいからはくち」、鈴木茂の処女作「花いちもんめ」、そして「愛餓を」とどれも印象的かつ名曲揃いです。
「はいからはくち」はシングルバージョンやベストアルバムCITYバージョンなどバージョン違いが複数ありますが一般的によく知られているのはアルバムバージョンかと思います。
「夏なんです」はリハーサルバージョンが「はっぴいえんどBOX」に収録されており、歌詞こそ同じものの、全く別のメロディが付いているので一聴の価値ありです。
「風をあつめて」も「手紙」と言うタイトルで歌詞もメロディも違うバージョンが「はっぴいえんどBOX」に収録されています。
そのほか、ギターマガジン12月号に鈴木茂が詳しい楽曲解説をしていますので読むとより理解が深まると思います。
思えば今年は「はっぴいえんど」と「風街ろまん」の復刻LPを買ったところから始まりました。その後すぐにはっぴいえんどBOXを買って、11月には風街オデッセイにも参加すると言う隅から隅まではっぴいえんど尽くしな一年でした。
復刻LPはまだAmazonでも在庫があるようなので気になる方は是非。